新着情報・ブログ

東京で働き、京都で子育てするということ 〜新幹線、ありがとう〜

東京で働き、京都で子育てするということ 〜新幹線、ありがとう〜

ひょんなことから、遅まきながらブログをすることに。

この超「時代遅れ」の僕が・・・。嗚呼、おそろしい。

変に気張ると続かないだろうから、長さ(僕の文は長い)とか
テーマとか(僕のテーマはやや暗い)あまり気にせず、
校正もあまりせず(話すような感じで)、思うことを書いてみたい。

続けることを第一の目標としたい。

もし、読んでくださる方がいればとてもうれしいです。
よろしければお付き合いください。

さて。

今日は、はじめなので、自己紹介代わりに、
僕の二重生活についてちょっとだけ書いてみることにする。

僕は今、平日は東京で単身赴任で働いている。
ライフネット生命という開業2年半のベンチャーの人事だ。
入社して1年4ヶ月近くになる。

以前はリクルートで人事などをやっていた。足掛け15年いた。
新卒採用の責任者として最終面接などもしていた。
多いときは1シーズン600人もサシで面接していて
毎年のように倒れて点滴したり、ムチャな仕事ぶりだった。
でも、そこで死ぬほど人と接したことが今に活きている。

ライフネットでは、言わば人事部長みたいな仕事をしている。
「人事部」というのが無いので、正式には総務部長兼経理部長として
スタッフの何でも屋のような役割だが、メインの仕事は人事。

リクルートは強烈な文化の会社で、僕はその拡大再生産の担当
だったのだが、ライフネットは生まれたばかりで1から皆と一緒に
文化を徐々に作り上げていく過程が楽しい。苦しいですが。

一方、休日は京都で子育てをしている。
休みになると新幹線で2時間、京都に戻り、3歳男児の面倒をみる。

つまは平日、子どもと二人っきりで大変だろうからと
休日は結構僕が家事やら育児やらを担当して頑張ることにしている。

京都で子育てというのは実はとてもいい。
京都は千年の都というだけあり、いろいろな社会的?インフラが
整っている。もっと言えば、タダでいろいろ楽しめる町である。

春になれば桜が咲き、夏は鴨川や大原の里や鞍馬など北の方で涼み、
秋はもちろん紅葉、冬は・・・冬は寒くて過ごしにくい。が、人が
いなくていいかもしれない・・・。

近くには御所や寺社仏閣、名所旧跡など、様々な無料ゾーンが存在。
子どもを連れて行けば、瞬間的に旅行気分に浸れる。子どもも喜ぶ。

またそこでいろいろな行事がある。お祭りや地蔵盆。大学祭。
文化事業も沢山あるし、フリーマケットなどふらっと寄れるものが沢山。

子育てをしていて、そういうインフラがあるのはとてもありがたい。
子どもはすぐ飽きるので、刺激を沢山与えてあげなくてはいけないが
自分だけで刺激を生み出すのは正直つらい。かなり創造性が必要。
でも、京都だと、町を歩いているだけで、そういう刺激があるのだ。

もちろん、自分も京都好きなので、そういう楽しみにも同時に満たせる。

そんな二重生活を送っている。
正直言うと結構体力的にはしんどいが、贅沢なことでもあると思う。

人事という仕事は、本社での仕事が多いので、やっぱり東京が本場。
関西には面白い仕事はなかなかない(あると思いますが)。
大学を出て15年以上たつが、知らないうちに知人はみんな東京に来た。
何かの仕事系イベントも大概東京でしかやってない。
転職の時、関西でも仕事探しの努力をしたが、最終的にはやっぱり
東京に残ってしまった。

一方、東京で子育てなんて、今の自分にはなかなか想像がつかない。
お金もだいぶかかるだろうし(幼稚園代なども大分違うと聞く)
人も多く混んでいるし、電車などに小さい子は乗せにくい。
京都はコンパクトシティなのでどこへ行くにもすぐだが、東京は広い。

あと、この競争社会・・・うちのぼーっとした子がついていけるか。
まあ、どこかでは競争で頑張れないとダメなんでしょうけども、まだ
いたいけな3歳のわが子には楽しく幸せな気分だけに浸らせてあげたい。

この2つの「欲望」を満たすために、無理を通している。

そんな無理が通せるのは、東海道新幹線様があるからだ。ありがとう!
新幹線があるから、2時間ちょっとで東京−京都間を行き来できる。
2時間なんてあっという間。仮眠してるとすぐ着く。本を読んでもいい。

ただ、自分にとってかなりモードが違う二つの世界が、2時間という
短時間で接続されてしまうことは、結構精神的混乱も生む。

京都は、俗世間から離れた夢の中のようなまどろんだ生活。
子どもと他愛も無い話をしたり、LEGOブロックに熱中したり、
綺麗なものや景色を見たり、時間の流れを忘れたり・・・

東京は、仕事場でもあるので、The現実世界。明晰な自分でいなければ
どんどん置いて行かれる。責任ある立場としてもぼーっとしてられない。
冷徹な現実を見据え、論理的に思考し、希望的観測などはNG・・・

この世界を2時間で入れ替えるのが新幹線。
僕にとっては、異次元をつなぐトンネルのようなイメージ。

この生活がいつまで続くのかは神のみぞ知る。

東京で働き、京都で子育てするということ 〜新幹線、ありがとう〜

つまの友人のお父さんで、東京−京都で20年単身赴任した方がいる。
そのうち、リニアモーターカーができるとかできないとか。

まあ、一度きりの人生。

欲張って、できるところまで、この二つの世界を両方生きていこうと
覚悟している。

PAGE TOP