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迫力が欲しい 〜なぜ、僕は転職をしたか〜

迫力が欲しい 〜なぜ、僕は転職をしたか〜

毎日書くつもりはないのですが(うざいでしょうし・・)
2日連続で書いてみます。

・・・

僕はもうすぐ不惑の40歳になる。

嗚呼なってしまう。

しかし、初対面の人も、古い友人からも一様に「若く見える」
「変わらない」
とよく言われる。

もちろん、けして自慢ではありません。

絶対にきっと遠慮や気遣いが入ってるので割り引いて考えると
「年齢不詳」「年相応の貫禄が無い」「貧相」「落ち着きが無い」
そういうことなのではないかと思っている。

いやむしろ特に男(のサラリーマン)にとって若く見えるということは仕事上不利にはなっても有利にはならないように思う。

前職で人事の中で次世代リーダーになる人物像の(ゆるい)議論をしていた際、当時のリーダー達の特徴を考えてみたのだが、その時の結論は、半分冗談だが
「怖い顔」「色黒」「大きい」というリストになった。
(ちなみに僕は「怖くない」「色白」「中背」・・・)
これは単に純粋にリーダー達の(外見だけの)共通点を抽出しただけだが、事実であった。

要は、某R社のリーダー達は、みんな「迫力」があるのだった。

迫力があるからリーダーになったのか、リーダーという役割が迫力を身に着けさせたのか。
そのあたりは鶏卵議論でよくわからないが、おそらく、迫力があることをうまく使ってビジネス上の様々な難局を乗り越えてきたのではないかと想像する。

迫力があると、人を動かすことができる。弱気な人は、勝手にオーラや畏怖を感じて、迫力のある人の言うことを聞いてしまう。咳払いをしただけで、周りの人が勝手に良きにはからってくれる。情報入れとかないと後で「聞いてないぞ」とか凄まれそうなので、情報が入ってくる。

迫力がある人は、ギャップで過度にいい人扱いされる。
「怖そうなのに、実は優しい」「実は気さく」「あの人があんなことまでしてくれた」というのはレバレッジ効果がありそうである。
最初から優しそうな人は、ちょっと嫌なことがあると「裏切られた」みたいに扱われる。欲望を前面に押し出すと「偽善者」みたいな目で見られる(僕は善人ではありません)。
あと迫力がある人がなつくと、上の人(パワーを持つ人。権力者)はかわいく思うらしい。

そういう「迫力」が自分には無い。

だから・・・フランス料理屋とかに行くと、変な席に通される。学生にため口される。(権限持ってても)お客様や営業の人等に「責任者紹介してほしい」とか思われる。なんとなく怒られ役になってる気が。誰に言ったらいいか分からない苦情は自分に。

別に日常的には特に問題ないし、むしろ変な気を遣われる方がこちらも気楽でよいのだが、仕事面においては、「迫力」は「責任者感」「信頼感」につながるために、ある程度ないとやりにくくて困る。自分を重要な交渉相手と思ってくれなければ、話が進まないのだ。

それで、一時期、「迫力」を身につけようと、無駄な努力をした。

●ヒゲを蓄えてみた ⇒ 単なる社会不適応者に見えて却下
●高いスーツや腕時計(知れてるのですが)を着てみた ⇒ 七五三みたいで却下
●ゆっくり低い声で話してみた ⇒ まずまずの効果。しかし、たまに声が裏返り限界あり
●わざと怒ってみた ⇒ 流行りの「キレる人」みたいな異常な感じに思われ却下
●黙ってみた ⇒ 単なる無口な影の薄い人に見えて却下

すべてだめ。

というわけで、僕はR社での栄達を諦め、自分らしくいても内実を見ていろいろ任せてくれそうな今の会社に転職したわけです(嘘)。(当社は「見た目」草食男子多し※対R比)

まあ、若く見えて(もしくは貫禄が無くて)迫力が無いことで、無防備に人が寄ってきてくれたり、警戒せずにいろいろ秘密の話をしてくれたりすることもあるので、人事としては仕事上のメリットもあると思う。人事としては(ビジネスマンとしては微妙)。

あと、子ども達も寄ってきてくれるし(ただし、友達扱い。指示すると露骨に嫌な顔される)。

人にはそれぞれ特色があり、無いものねだりをするより自分を活かして生きていく方がよいとようやくこの年になって諦めがつきました。

これからも、一縷の望みを捨てずに、迫力身に付け計画は進めていきますが(諦めてない)それは果てない夢として、現実的にはできることをコツコツやって参ります・・・。

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