
概要
クライアント紹介
2018年設立、東京都中央区に本社を置く、M&A・事業承継支援プラットフォーム「BATONZ(バトンズ)」の運営会社。中小企業の事業承継課題に対応し、インターネットを活用した匿名マッチングや、全国の金融機関・士業との連携による提案型マッチングを提供している。「誰でも、何処でも、簡単に、自由に、M&Aが出来る社会の実現」をビジョンに掲げ、年間2,000件以上の成約実績を誇る。
支援内容
採用コンサルティング(面接構造化)
面接官研修
お話を聞いた人
株式会社バトンズ
執行役員兼人事総務グループグループマネージャー 米倉 雅恵さん
人事総務G(現営業G) 石井 皓大さん
コンサルティング導入の経緯
人材研究所(以下、-)
今回の面接官トレーニングや構造化面接プロジェクトに至った背景について、あらためてお聞かせいただけますか?

米倉さん
「ありがとうございます。当時、採用人数が年10名程度から30名を超える規模に拡大していて、現場のマネージャーにも面接をお願いする必要が出てきていたんです。ただ、そもそも面接をやったことがないマネージャーが多くて、「何を見て」「どう判断すればいいのか」が不明確な状態でした。」
-なるほど、組織が急成長する中で、面接体制に歪みが出てきたんですね。
米倉さん
「そうなんです。経験のある人だけで阿吽の呼吸で行っていた採用から、「誰がやっても一定の質が保てる」面接に変えなければならないと感じていました。そのときに、“構造化面接”というキーワードで、御社にご相談させていただきました。」
-まさに面接の型化と評価の基準づくりが、今回のプロジェクトの柱でしたね。
米倉さん
「はい。単に面接シートを作るだけではなくて、「どう伝えるか」「どう浸透させるか」にもこだわりたかったんです。その点で、人材研究所さんの進め方はフィットするなと感じました。」
人材研究所の特徴
-プロジェクトをご一緒してみて、当社の進め方や特徴について、印象に残っていることがあれば教えてください。

米倉さん
「一番ありがたかったのは、我々が同時並行で進めていた行動指針の整備なども踏まえて、全体を連動させていただいたことですね。面接設計だけでなく、採用の文脈や人事施策全体を意識していただけたのが、非常に心強かったです。」
-ありがとうございます。並行して動いていたことが多かったので、なるべく整合性を持たせたいと意識していました。

石井さん
「また、マネージャーごとに考え方や使う言葉に違いがあった中で、共通言語として「うちが見たいのはこれ」とすり合わせができたことが大きかったです。そのプロセスを一緒に整理してもらえたのが、とてもありがたかったですね。」
米倉さん
「定例の打ち合わせも堅苦しくなく、マネージャーとのすり合わせ方や言語化のスキルアップなどの悩みに対して、スポットミーティングで柔軟にコミュニケーションを取っていただけたのも、すごくやりやすかったです。」
コンサルティング前後の変化
-今回のご支援のビフォーアフターで、特に印象的だった変化はありますか?

米倉さん
「まず研修を受けたときに、面接の深掘りの仕方や、バイアスへの気づき、鵜呑みにしない姿勢など、いろんな学びがあったと聞いています。受講者からは毎回とても好評でした。」
-学びと驚きの連続だったんですね!
米倉さん
「はい。加えて、求める人材像やスキル要件が言語化されて、「バトンズが採用したいのはこういう人」という共通認識が生まれたのも大きかったです。人事と現場で、“入社していただきたい人の解像度”が格段に上がったと感じています。」

石井さん
「その解像度の高さが、求人作成や次の面接官への申し送りにも活きていると思います。「この人のどこが良かったのか」を具体的に話せるようになりました。」
米倉さん
「一方で、まだマネージャー間で共有しきれていない反省もあります。トレーニングで得た知見を、次の世代にどう繋ぐか。そこは今後の課題だと感じています。」
今後について
-では最後に、今後一緒に取り組んでみたいことや構想があれば、ぜひお聞かせください。

米倉さん
「採用だけでなく、「人をどう見立てるか」「どのように育てていくか」という観点でも、もっとご一緒できることがあるのではと思っています。要素の言語化や構造化は、人材育成にも応用できるはずなので、仕組みとして連動していけたら嬉しいです。」
-まさに採用と育成の接続ですね。ぜひご一緒したいです。
米倉さん
「あとは、ちょっと未来の話ですが、「マネージャーがメンバーのことを理解する上でのパートナーとなるようなAI」ができたら面白いな、と密かに思っていて(笑)。人材研究所さんなら、そういった構想にも付き合ってくれそうだなと思っているんです。」
-それは面白いですね!夢のある構想、ぜひまたディスカッションさせてください。本日はありがとうございました!
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