
概要
クライアント紹介
2013年創業、2014年法人化。宮城県登米市を起点とする在宅医療専門の医療法人。東日本大震災を契機とした地域医療再構築の志を背景に設立。宮城・岩手・神奈川など複数地域で在宅診療所と訪問看護ステーションを展開。24時間対応の診療体制を整備。理念は「住み慣れた環境で希望する医療を受け、安心して幸せに老い、生き終えることができる地域づくり」。
支援内容
お話を聞いた人
医療法人社団やまと
やまと在宅診療所一関 事務長 遠藤 真美さん
やまと在宅診療所日吉 事務長 久嶋 静磨さん
コンサルティング導入の経緯
人材研究所(以下、-)
今回、診療アシスタント職の教育制度づくりをご依頼いただいた背景を、あらためてお聞かせいただけますか?

久嶋さん
「ありがとうございます。私が入職した当初から、診療アシスタントの教育体制はほとんど整っていない状態でした。現場で先輩に教えてもらう形が基本で、体系的な育成の仕組みはまったくなかったんです。そんな中、当社社長と話す中で、「この職種を法人の“宝”としてもっと大事にしたい」と思うようになりました。採用・教育・評価といった基盤を整えなければ、人も定着しないし、組織も育たない。そこが今回ご相談した原点です。」
-なるほど、現場での実感から必要性を感じられたんですね。
久嶋さん
「はい。特に、当法人の診療アシスタントは単なる事務職ではなく、カルテ入力や診療同行だけでなく、患者さんとの関わりを通じて得た気づきを、医師や看護師にフィードバックする重要な役割があります。だからこそ、単なるマニュアルではなく、「どう在るか」のスタンスを含めた育成が必要だと考えていました。」
人材研究所の特徴
-実際にご一緒してみて、当社の支援の進め方や印象に残ったことがあれば教えてください。

久嶋さん
「一番印象に残っているのは、自分たちが日々の中で感じていたモヤモヤや想いが、コンサルタントの方との対話を通じて「言葉」になり、それが「形」になっていったことです。
なんとなく感じていたことが、「これってこういうことですよね」と整理されて、制度や資料に落とし込まれていく。そのプロセスがとても印象的でした。」
-そう言っていただけてうれしいです。制度づくりと同時に、言語化や対話も大事にしていました。

遠藤さん
「私も同じです。担当コンサルタントの方が診療所の現場にも来てくださって、私たちの話を丁寧に聞き取りながら、「こういうことですよね?」と確認して進めてくれましたよね。その細やかなコミュニケーションが、私たちにはない力で、とてもありがたかったです。」
-ありがとうございます。
コンサルティング前後の変化
-制度を導入したことで、組織やご自身の中にどのような変化がありましたか?
久嶋さん
「法人全体としては、『アシスタントカレッジ』という仕組みの中に、「教育」や「評価」など、これまで見えなかったものが見える化されました。
個人としても、視点・視野・視座が広がった実感があります。このプロジェクトを通して、本当にたくさんの成長をさせてもらいました。」
-そのようにおっしゃってくださり光栄です。遠藤さんはいかがでしょうか?
遠藤さん
「はい。評価や教育の基準が整理されて、新しく入った新人だけでなく、既存職員にも伝えやすくなったのは大きな変化です。以前は「これどうすればいい?」と都度聞かれていたことが、「まずあそこ見てみて」と言えるようになったのもよかったですね。
あと、あらためて「アシスタントって本当にすごい仕事なんだな」と、自分たちの役割に自信と責任を持てるようになった気がします。」
-それはとても素敵な変化ですね!
久嶋さん
「何かを作るだけじゃなく、そのプロセスを通して人が育つ。今回のプロジェクトは、まさにそういう取り組みだったと思っています。」
今後について
-最後に、今後やっていきたいことや、人材研究所に期待することがあれば教えてください。

久嶋さん
「ありがとうございます。今ある制度のブラッシュアップはもちろん、新たな取り組みにもどんどん挑戦していきたいです。
たとえば、トレーナー育成や、やまと60拠点体制を見据えた地域ごとの特性に応じた制度設計などですね。採用・教育・評価をトータルで支えていただけたら嬉しいです。」

遠藤さん
「私も、今回のようなアシスタント向けの取り組みを、今度は他職種にも広げていきたいと思っています。看護師さんやソーシャルワーカーなどにも、「私たちの仕事もきちんと見てもらえている」と思ってもらえるような制度があれば、もっと良い組織になるんじゃないかと。その中で、キャリア相談なども個別性に応じてできるようにしていけたら嬉しいですね。」
-ありがとうございます。引き続き、伴走できることを楽しみにしています!
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