みなさん、あけましておめでとうございます。人材研究所代表の曽和です。
2019年初のブログは、「2019年の新卒採用マーケット予測」についてお話ししたいと思います。
2019年、人事・採用を取り巻く環境はどのようになっていくのでしょうか。
さらなる採用難時代に向け、わたし達が取るべき施策についてお話します。
予測 : 2020卒の新卒採用の求人倍率はさらに上がる
まず、2019年は、基本的には大きな変化があるというよりは、より採用が難しい時代に突入していくと思われます。
日経新聞にも掲載されていましたが、2019年卒の求人倍率は1.88倍でしたが、2020年卒は2倍近く行くのではないかと予測されています。
多くの企業が、2019卒よりも2020卒の採用を増やすと明言されています。したがって、引き続き採用に対する意識は高いといえるでしょう。
東京オリンピック需要の終了、消費税増税の影響などでどの程度採用に対する意欲に影響があるかは各社変わってくると思います。しかし、基本的には採用担当者にとっては今より更に厳しい状況が待っていると考えられます。
ポイント1 : 採用計画を厳しめに立てる
より厳しい時代に突入する人事・採用業界の中、優秀な人材を獲得するにはどのようにすればいいのでしょうか。
今までと同じ採用方法に頼っていては、必然的に歩留まりが起きて、エントリー数や受験者数は減っていく一方です。
こういった条件を前提として採用計画を立てることが一つ目の大きなポイントだと思います。
採用担当の皆さんは、最初にどのくらい集客しよう、どのくらい面接しよう、という数値計画を立てると思うのですが、この計画を昨年のまま横引きしてしまうとおそらくその通りにはなりません。
計画値を厳しめに読むことが大切になってくるでしょう。
ポイント2 : 採用計画に新しい施策を「しっかり」やっていく
計画数値を厳しめに立てたら、次はどう募集をかけるかということになっていくと思います。
例えば過去にずっとやっていた既存の就職メディアに今年も広告を出稿する、と決めたとき、エントリーが8掛けで減るだろうから広告費は1.2倍使おう、という計画もひとつの手です。
しかし、採用とは入試のようなものだとわたしは考えていて、入試に例えると、国語・算数・理科・社会・英語などいくつかの科目があって、よくやりがちなのは、もうすでに90点や95点を取っている得意な科目に再投資してしまうということがあると思います。
ところが、今はどんどん新しい手法やサービスが出てきています。例えば、内定者に後輩を紹介してもらうリファラル採用や、スカウトメディアなどです。
これらの手法を使い始めている会社は増えていますが、一度で成果が見えないと「苦手だな……」と感じてしまい、そのあと続けることができなくなってしまいます。
実際、わたしの知っている限りでスカウトメディアを導入し続けている会社は1~2割という印象です。
また、年間100回ほど行っていたリアルな説明会を全廃して、動画を使った説明会のみを行っているサイバーエージェントのような企業もあります。
動画で説明会するほうが、学生へのリーチが多くなる・情報採用が増えるなど、いろいろ良いことがある訳です。
また、録画面接といった新しい試みをされている会社もあります。
エントリーが減ってしまう分、その穴埋めをする方法は、新しい採用方法のような「苦手な科目にチャレンジしていく」ことです。
90点を95点にするより、不得意な50点を頑張って70点にする方が総合得点は高くなるというように考えて取り組んだ方がいいと思っています。
2019年はチャレンジ元年に!
まとめますと、非連続な変化は大きくはありませんが、徐々に採用難時代が続くと思われます。
新しい手法はどんどん増えていますので、2019年はこの手法を取り入れてチャレンジしていく元年にしてはいかがでしょうか。
本日は「2019年の新卒採用マーケット予測」についてお話ししました。
どうぞ本年も、人材研究所をよろしくお願いいたします。
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