前回から始めています「人事担当者のよくある質問編」今回はpart2です。
今日は「現場社員を採用活動に巻き込む際に注意するポイントは何でしょうか?」というご質問に対してお答えいたします。
関わった採用活動についてフィードバックをする
まず根本的な話として、現場社員の方に協力していただく時に、「中々コミットしてくれない」「やる気になってくれない」「嫌々やられる」等の声がよく聞かれます。
現場社員の方々は日々のご自分の本業がある中でやっていただくわけですので、まあ仕方ないとも言えますが、まず、それをどうするかということです。
ポイントはいくつかあります。
まずは、ちゃんと自分がやったことに対してのフィードバックをしてあげることです。
つまり、現場社員の方が面接をした後、候補者の合否等(合格になったのか不合格になったのか、内定になったのか、あるいは辞退されて他社へ逃げられたのか等)をきちんとフィードバックしてあげることで、協力した結果がどうなったかを知ることができ、協力しようという気持ちにも繋がっていきます。
人はやはり、やった事のフィードバックを受けなければモチベーションが上がらないというのは当たり前の事だと思います。
ですので、これを毎年やっていけば、そのうち現場社員の方々も採用活動そのもの自体に、面白みも出てくるでしょう。
実際、自分が面接した候補者がちゃんと評価されて内定した等の事例ができると、自分の見方の良し悪しなどいろいろなことが学べるので、採用活動に対しコミットが高まっていくと思います。
まずは毎年フィードバックしていくこと、そしてきちんと続けていくことが大事です。よく言う「Plan-Do-Check-Action」や「Plan-Do-See」等と同じです。
お願いするだけでフィードバックが皆無ですと、最初は協力的だった現場社員の方が非協力的になっていく、という話もよく聞きます。
ですので、フィードバックすることを気をつけてみてください。
採用活動に積極的な人を社内で募る
もう一つの方法は、立候補制です。これはできるかどうか難しいですが。
そもそものやり方として現場社員の方々を巻き込む際に、人事担当者側から選んでお願いすることが多いと思います。
ハイパフォーマーの方にぜひ採用活動に参加していただきたいという考え方は当然です。ハイパフォーマー社員であれば学生さんに対するアトラクトできる力のも強いと思います。
ただ、中には乗り気にならない等、色々な社員がいてもおかしくありません。
ですので、最初から採用活動にコミットメントの強い方を立候補制でやっていただくことが一つのアイディアになるでしょう。
具体的には、上司に許可を取っていただき「こういう役割をやっていただける方を募集します。応募していただいたら、こういうお仕事を任せます」などといった内容を社内で広報していただき、そもそもやりたい人にお任せすることも現場社員を巻き込む手法の一つとして考えてみてください。
その際には動機付けになるような事も用意しておきましょう。
例えば社長や経営トップを含めたキックオフのイベントを設けてみてはいかがでしょうか。
その中で手挙げ式で参加してきていただいたプロジェクトメンバーに対して、社長や経営者の方から、激励や期待の言葉をいただいたり、経営者が将来に対する自社の夢を語っていただいたりする場があると、更にプロジェクトメンバーのモチベーションも高まると思います。
モチベーションが高い現場社員を巻き込む
いずれにせよ、現場社員を採用活動に巻き込む際に、一方的に「仕事だからやってください」とした場合、もちろん強制力はあるかもしれませんが、非積極的な社員が採用担当をやっても結果は芳しくないでしょう。
それは学生さんにもわかると思います。「嫌そうな感じで対応されたなぁ」等、学生に思われてしまったら、それはむしろマイナスに働いてしまいます。
ですので、現場社員を採用活動に巻き込む際は、関わる社員のモチベーションを高める、もしくは最初からモチベーションの高い人を巻き込んでいくことが肝要です。
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