6月の新卒採用、大手の経団連系の企業の選考解禁直前の時期になりました。
今回は『中小企業やベンチャー企業が今の時期の採用活動において、どのようなことをしておけばいいのか』についてお話します。
ポイント1:5月中に会いきる
まず大事なことは、6月の選考解禁以前にいろいろやりきっておくことです。
すでにエントリーしていただいている方に対して、もう一度呼び込みをかけて、会える人には会いきっておきましょう。
目標は、ナビ等でプレエントリーしている方の3～4割ぐらい、何らかのハードル（たとえば紙で履歴書を出させる等）が無い限りは、それぐらいの方に本来なら接触できるはずです。それを目指して5月末までに、会いきっておくことが重要です。
6月初旬になってしまうと、大企業の選考が本格化しバタバタしてきますので、その時期から母集団形成し、会おうと思っても不発に終わる可能性が高いでしょう。
5月末までに一度会えるだけ会っておけば、その方に対して6月初旬にもう一度コンタクトを取ることが容易になります。6月初旬に初めて会うことはなかなか難しいです。ここがポイントですので、5月中にやりきっておいてください。
ポイント2：6月初旬はリレーションのある学生のフォローを
次に、6月初旬をどのように使うか。
6月初旬に、「大企業も選考会したのでわが社も選考会をする」などと、改めて選考スタートするのは、賢明ではありません。
5月末までに一度会って、ある程度のリレーションがある学生さんを再度呼び込んでフォローする時期にするべきです。新しい母集団形成は一旦置いておきましょう。
なぜなら、大手が選考会をやっている時に中小企業が同様のことを当てても、ドタキャンや、そもそも予約が入らないなどの事態になります。
つまり、6月初旬は大手の選考ピークですので、基本的には学生のフォローに徹しましょう。例えば、今まで選考等で会って内定を出した人に対して、大手の選考と並行しながら、伴走して付き添って、「最後は当社に決めてほしい」という活動を6月初旬の計画にしましょう。
ポイント3：６月中旬から7月末にかけては優秀層を狙う
6月中旬から7月末にかけて、大手を落ちてしまった学生たちが一気に出てきます。大手はそもそも厳しいことや、選考初期の頃はあまりトレーニングされていない現場の方が面接したりする事もあり、採用面接が粗いなどという理由により、優秀な人でも落ちてしまうことがあります。大手だけを狙って2、3社しか受けていないような優秀層や、例えば上位校の人などの落ちてしまった人たちが、実は6月中旬から7月末にかけて出てきます。
ただそこは狙いどころなので、もうすでにターゲティングしている企業も多数ありますが、このブログをご覧のみなさんも、５月に会った人を６月初旬でフォローする活動はやりながら、その後現れる６月中旬から７月末までの、ある種の優秀層が一瞬出てくる時期に合わせて、改めて攻めていきましょう。
例えば、６月以前はまったく返信が無かった人でも、アプローチすると意外に今度は返ってくるようになったりします。
『大手に受かるから』と思っていた人が落ちてしまった事によって、モードをかえて『中小、ベンチャーを見てみたいな』と思うような時期だったりします。今までは何回アプローチをかけても反応が無かったリストも、今度は違った反応が見られるかもしれません。それを見越して今から準備をし、そこにパワーを配分しておいてください。
今回のポイントは3つです。
- ５月末までに会えるだけ会っておくこと
- ６月初旬の大手の選考中は、今まで会った人たちのフォローにあてる
- ６月中旬から７月末までに大手落ち組の優秀層向けの準備をしておく
この3つを押さえておきましょう。
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